形見分けの作法

私は 女性で 嫁入り支度をしてもらった人間で
着物は 懇意にしている呉服屋が最初から最後まで
面倒を見てくれた。

大変丁寧な支度であったと自負している。

ただ、その着物は そのうちに 私が鬼籍に入る時に
備えて 形見分けの品として もう一度 きちんと
仕立て直したりしなくてはいけない筈なのだが
娘がいないから 着てくれる人がいない。

嫁? 一体いつになることか。
その時を待っていたら 着物は 傷んでしまう。
ということで 着てもらえる方に預けることにした。

もし このまま 死んでしまったら せっかく母が
呉服屋さんに完璧な支度をしてもらったのに
形見ではなく 家探しのような奪い合いをされて
支度をしてくれた人たちの気持ちを踏みにじられる
事になりそう。

さらに言えば 似合わない着物をいい品だから
と言って持って行かれたら 着物が泣く。
そんな目に合せるくらいならば
いっそ自分で一寸刻み五分刻みにして
燃やしてやりたいくらいな気持ちになる。


だから 「大切に着る」とか「大事に使う」とか
そんな言葉が何よりもうれしい。
慌てて 持って行ってしまったので
こちらで仕立て直すことができなかったのが
ちょっと心残りかな。

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